嘘つき系恋心


「お部屋っ!?やったぁ!どんなとこなのかな??」



部屋、という言葉を聞いてキラキラした表情を見せる杏也。他の三人もわくわくしているようだった。


昇降口から外に出て、校舎の右隣へと案内される。そこには、校舎の半分よりちょっと大きいくらいの建物があった。マンションのように複数の窓やテラスが見える。


「大きい⋯」



「そうかな?一年生の時もこんな感じだったよね?」


「あぁ。」

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