嘘つき系恋心


恋に念を押してから鍵を手渡す威月。それぞれには色違いの月のチャームが付いていた。

杏也が蜂蜜色、恋がピンク、灯亞が青、伊織が緑、そしてもう一つ、黄色の月のチャームがついた鍵が伊織の手に握られていた。



「伊織⋯それ⋯?」


「あぁ、これは遊君の。一緒でいいでしょ?」


「勿論っ!」



そう答えると、よかったと言って笑顔になった。そして少し遅れて中へと入る。



すると、これまた驚き。ピカピカなフローリングの床と真っ白な優しい色をした壁。そして、大きな窓からは沢山の光が差し込んでいた。キッチンも大きく、家具やら部屋やらが誰の趣味なのかお洒落なデザインとなっていた。


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