嘘つき系恋心
すると杏也は苦笑いした。
「やっぱり?でも僕...浴衣持ってないや...」
「そっか.........あ!じゃあ買いに行けばいいんじゃない??いいよね?いおりん!」
恋が伊織の方を向くと、伊織はスマホから目を離して恋の方を見て頷いた。
「いいけど、今から?」
「うん!」
「じゃあ、俺も行こうかな。」
十分後、各自準備を終わらせて寮を出た。外に出ると一気に太陽の光が体を突き刺した。じめじめと体にまとわりつく暑さが鬱陶しく感じる。
「あつ......」
「凄いね.........熱中症にならないようにしないと。」