嘘つき系恋心


五人分というだけあってかなりの量...というわけでもなくて、伊織と恋が片手で持てるくらいに収まった。



「んー。案外早く終わるものなんだね。なにする?」



時計を見て、伊織が尋ねる。すると恋が浴衣を持っていない方の手を挙げた。



「はいはいっ!僕あれ食べたいっ!アイスっ!」



恋の見つめる方向には大きくアイスクリームと大きくカラフルに書かれた看板があった。結構人気なのか、暑いからなのか分からないが、かなりの列を作っていた。

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