嘘つき系恋心
そんな伊織の提案でフードコートに規則正しく並べてある椅子に座る。
「あー...疲れたぁ......」
ぺろっとアイスを舐めながら呟く。すると、恋からも、ね〜、と気の抜けた声がした。
「そうだ、杏也くん他に買いたいものない?大丈夫?」
「あー、新しいタオルと夏用のサンダルみたいなのが欲しいかな...。」
タオル一枚では何かと不便だった、と思っていたのでせっかくだから買おうと思った。サンダルに関してはスニーカーくらいしかなかったので前々から欲しいと思っていた。
伊織は頷くと二人からゴミを回収して、ゴミ箱へと捨てた後微笑んだ。