嘘つき系恋心
『綺麗だ...。』
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「おぉー!とーあかっこいい!」
「ん?そうか?」
お昼過ぎ、丁度おやつの時間くらいに杏也がリビングに行くと、昨日買った浴衣を着た灯亞が壁にもたれかかっていた。
「もう着替えてるの?」
「まぁ......ここらの祭りは早いからな...」
眠そうに欠伸をして答える灯亞。
「そーなんだ。みんなは?」
水道にいって、コップに水を汲む。
「ん?和室で伊織に着付けて貰ってるんじゃね...?」