嘘つき系恋心
さっきの涙はどこへ行ったのか、可愛らしい笑顔でお母さんのことを話し始める。
「今日はどんなお洋服を着てたか覚えてる?」
「んーと、白いわんぴーす?お名前はねー、理香っていうの。」
白いワンピースを着て、髪の長い、優しいお母さん...周りを見てもそんな人は見当たらない。
「うぅ...まま.........」
また、泣き出してしまいそうな、か細い声が聞こえた。
「あ、そういえば君のお名前は何ていうの?」