嘘つき系恋心


「...?結花...」



「そっか...じゃあ、はいコレ。ゆかちゃんにプレゼント。」



結花の手を取り、指に何かをはめた。結花はなに?と顔を上げる。結花の指にはおもちゃの指輪がはめられていた。おもちゃだけど、小さな結花にとって嬉しいプレゼントとなった。



「うわぁあっ!おにーちゃんありがとうっっ!」



「結花っ!?」



結花の声に気付いたのか、若い女性がこちらに向かってくる。白いワンピースに長い髪。結花の言ってた通りの女性が現れ、お母さんだと確信した。



「ままーっ!」
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