嘘つき系恋心
杏也を睨むと、ビクッと震えた。その杏也の表情をみて、さらに男性はにやぁっと笑った。
「可愛いじゃねぇか。」
ケタケタとうるさく、気持ち悪く笑う男性等が怖くて仕方がなかった。
「いやっ、助けて...!」
逃げようと走り出すと、簡単に止められてしまう。
「ハハッ、逃がさねぇよ!」
大人しくさせるためなのか、お腹を殴られる。感じたことのない痛みが走った。
「ぐっ...かはっ.....」
お腹を抑えよろける。そんな杏也を誰かがしっかりと支えた。