嘘つき系恋心
不意にぽんぽんと頭を撫でられる。突然のことだったので理解するのに数秒かかってしまった。
「ちょっ!?子供扱いやめろしっ!」
「ほら行くぞ。...花火始まんだから。」
怒る杏也を無視してスタスタと歩いていく灯亞。そんな灯亞に怒りながらもついて行った。
着いた場所は祭り会場から少し離れた所だった。三人は壁にもたれかかっていたり、お喋りしていたり。
「あ、おかえり。灯亞。」
「おっかえり〜」
「おかえりなさい。」
灯亞が帰ってくるのを見て笑顔になるみんな。