嘘つき系恋心


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そして今に至る。杏也は飲み込みが早く、笑顔も素敵、とのことで灯亞と共に接客を任された。恋はレジとたまに接客。遊と遅れて来た伊織は焔華と共にキッチンに立っていた。


「杏也さん、これお願いします。」



遊にそう言われて出来上がった料理を両手にお客さんの元へと歩いていった。今はお昼時だから灯亞も恋も忙しそうに接客や会計に応じていた。



「ふぅ...。」

「大丈夫ー?」



息を吐くと、恋が心配そうに杏也を見る。疲れてはいるものの、まだ働けるので恋にとびきりの笑顔を見せた。


「大丈夫だよ!」
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