嘘つき系恋心
その時丁度、お客さんから声がかかったのでそっちに向かった。
そんなこんなでゴタゴタした時間はあっという間に過ぎ、今は客足もゆるりとした、あんまり忙しくない時間。
「んー...っ!」
裏の方で軽く伸びる。すると灯亞も裏の方へ来て、壁に寄りかかった。
「つっかれた......」
「だねぇ......ま、僕はまだまだいけるけど!」
そう言って、キッチンの方へ歩いていく。キッチンに入ると入口近くに大きなゴミ袋が三つ置かれてあった。
杏也がちらっとお客さんの方を見ると、少なめだったのでゴミ袋を持って近くにいた遊に声をかける。