竜宮城に帰りたい。
Day 17; 急接近
***
翌日ーーー
コンコンッ
「澪~」
「祐くん、晴。おはよう。」
「おはよう!」
「はよ。」
二人は挨拶を返すと、
今までのように穏やかに笑った。
もうすっかり気まずさはなくなっているようだ。
というか、あれ?
二人、制服着てる…!
「なんで制服着てるの?」
「ああ、今日俺らの学校、登校日やけん。」
「え、そうなの!?」
じゃあ遊べないかな…。
「お前も来よんな?」
がっかりしたのもつかの間、
晴は私にそう尋ねた。
「…っ、いいの…?」
「さぁ。」
「多分ええと思うよー。
来たらわ?」
祐くんが補足し、にっこり笑った。
二週間前だったら絶対に行かない一択だったけど、
私はもう変われたんだ。
「行く!!」
私の勇気が少しでも私の成長になればいい…。