竜宮城に帰りたい。
「澪ちゃん、変わったのぉ。
別人みたいや。」
「え…
あり、がと…。」
おばあちゃんにもそう見えたなら、嬉しいな…。
「晴ちゃんも、別人みたいやのぉ。」
「え、晴も?」
おばあちゃんはニッコリと頷いた。
「スッキリした顔になったよ、澪ちゃんも晴ちゃんも。
晴ちゃんのことそなん風にしたのは澪ちゃんなんな?」
「どうかな…。」
「きっとそうや。
ありがとう。」
私の目頭もじわじわと熱くなる。
「また、お正月来るね。
メールもする。」
「うん、バイバイ。」
私は泣きそうになるのを悟られないように、
無理に笑顔を作った。
そして、晴たちの待つ方へ走り出した。