竜宮城に帰りたい。



「俺はこのブスの彼氏やない。

あと、熱あるんやろ。休んだ方がええよ。」


「えっ……///」



早月にかなり近い距離で晴はそう言った。


こ、こいつ……!


前から思ってたけど、人との距離近くない…?


それでこんな顔であんな台詞言われたら……



「ちょ、澪!なにこの人!」


「ご、ごめん……」


「ちょっと君!

澪以外にあんまりそういうこと言わない方がいいよ!」


「え、なんで。」


「澪が傷つくでしょ!」


「は……?」



早月は慌てて立ち上がり、

ぷんぷんしながら保健室に戻っていった。



「で?さっきの女どれやっけ。」



みんなが注目しているのなんておかまいなしに、

晴は教室内を見渡す。





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