竜宮城に帰りたい。



「あ、おった。」



探していた女子を見つけ、ズカズカと近づく。



「おい、お前。」


お前って……


「な、何よ!」


「さっきは悪かったのぉ。」


「な、そんなので許したりするわけ…!」


「ほんだらどうすりゃええんな?」


「だ…だから……一緒に文化祭回って…///」



もうその子の顔はすっかり乙女のものになっている。



「なんや、結局それって…

かわええやつやのぉ。」



ズギャアアァンンン!!!



その瞬間、その女子のハートがノックアウトされた音が聞こえた。



「よし、もうええやろ。

行くで、澪。」


「えっ…うん……。」



晴は教室の外にまた私を引っ張っていった。




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