竜宮城に帰りたい。



「晴は……東京の、どの大学受けるの…?」


「あ?ああ、M大学や。」


「えっ、M大か…!ふ、ふーん……」



あわよくば一緒の大学行こうなんて考えてみたけど、

なかなかのレベルの大学名が出てきた。


晴の頭の良さなら、妥当かぁ……


私も……頑張れば行けるかもしれないけど……



「お前は?志望校。」


「えっと…今のところE大学!

キャンパス綺麗だし、家から近くてね…。」


「………」


「??

晴?」



晴はいつも以上に口角を下げて、

私を睨み付けた。



「お前は…

思わんのか…」


「え?」


「っ…一緒の大学通いたいとか思わんのか!!」


「……!!?」



晴が……

そ、そんな




そんな

可愛いこと言うなんて……!!





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