竜宮城に帰りたい。
私だけでなく、早月とゆりも大学に合格していた。
部活を去年の6月までやりきってから受験勉強を始めたのに、
第一志望校に合格していて、本当に感心する。
やっぱ根性が違うよなぁ。
3人、大学はバラバラになってしまったけれど、
今後も遊ぶ予定は立てている。
『ほんで?晴ちゃんは?』
「えっ、あっ……
来た!晴ーー!!」
「朝からうっさいのぉ。
こっちゃ、満員電車で疲れきっとるんや。」
この相変わらずの憎まれ口、
もちろん七塚晴!!
念願だった晴とのキャンパスライフも無事叶いました!
「なんな?電話誰な?」
私がにっこり笑って電話を手渡すと、
晴は恐る恐る「もしもし」と呟いた。
相手がおばあちゃんだとわかった瞬間に、
安心したようにペラペラ話し始める。
ほんと、晴っておばあちゃんにはなついてるよなぁ。