竜宮城に帰りたい。



「ほんだらの。」


晴は電話を終えると、

私に代わることなく、通話を切ってしまった。


こういうところも、相変わらず……

だけど…!



「コラ!!」



私は晴の頭にチョップをくらわせた。



「いって!何しょんや!!」


「他人の電話を勝手に切るんじゃありません。」


「お前、受験終わってからずいぶん横暴になったのぉ…」


「晴のためだよ!

東京の人はみんな祐くんたちみたいに優しくないんだからね。

マナーを教えてるの!」


「はっ、何がマナーや。

お前も豚げな顔で大学来よって、みんなの迷惑や。」


「んなっ!!!!晴~~!!!」



私が晴をぶとうとすると、

晴は華麗に避けて、大学の中に入ってしまった。




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