竜宮城に帰りたい。
「おはよう、瑞季ちゃん。」
「澪ちゃん、祐。おはよー」
相変わらずの笑顔で瑞季ちゃんは挨拶してくれるけれど、
一昨日までとは私の見方が違う。
なんで瑞季ちゃんだけ先に来てたんだろう
とか
二人きりで何してたんだろう
とか
私たち邪魔じゃないのかな
とか…
いろいろ考えすぎて、パニックになりそうだ。
私やっぱりおかしい。
二人が付き合ってることを知ったからと言って、
普通こんなに悩んだりしないはずだ。
それなのに…
ダメだダメだ!
考えるのやめ!
「べ、勉強しよっか!」
「せやのぉ」
引き返せなくなる前に。
溺れる前に。