竜宮城に帰りたい。
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「はい、お昼ご飯休憩!」
時計が12時を回ると、祐くんがそう大きな声で言った。
私はおばあちゃんに持たしてもらったお弁当箱を机の上に出した。
晴以外のみんなも今日はお弁当を持ってきている。
「今日どっちゃの親もおらんけん、コンビニ行ってくる。
なんか買うもんあんな?」
晴がそう言うと、瑞季ちゃんがハイと手を挙げた。
「はい、瑞季さん。」
「私も一緒に行きたいです。」
「っ……」
一瞬言葉が出かけて、なんとか堪えた。
「あー…そ。ええよ。
澪と祐は?えんな?」
「なんか飲むもん。」
「私は大丈夫です。ありがとう…。」
「ほんだら先飯食っとって。」
「わかった」
「うん…」
晴が瑞季ちゃんと部屋を出て行く瞬間、
偶然目が合ったが、気づかないフリをして視線を地面に落とした。
晴はやはり何も言わずに、ドアをバタンと閉めた。