竜宮城に帰りたい。
Day 7; 乙姫様



中学2年生の春


私は同じクラスになった男の子のことを好きになった。


彼は私とは正反対の、社交的な優等生タイプ。


アタックするどころか、話しかけるのも一ヶ月に数えるほどしかなかった。



恋愛ってきっと、人生に余裕がある人がするものだ。

友人関係も、勉強も、将来の目標とかも…

いろいろうまくいってなきゃ、
恋愛なんて大それたことできない。




***


高校2年生の夏


晴のことが好きだと昨日認めて、
その考えが間違っていたことに気がついた。



恋愛ってその場の状況とか考えてするものじゃない。

私の安易なロジックは一瞬で覆った。



晴に出会って、

結構…割と、

私の人生変わったかもしれない。





< 70 / 236 >

この作品をシェア

pagetop