竜宮城に帰りたい。
Day 8; 雨のち晴れ
あのあと、どうやって家まで帰ってきたのかあまり覚えていない。
でもゆかりが心配そうな顔をしていたから、
きっと放心状態のようなものだったのだろう。
家に帰ってからは、布団のなかでずっと泣いていた。
なんで私が失恋しなくちゃいけないんだ。
それも自分の気持ちに気づいてたったの1日で。
全部晴が悪い。
晴のせいだ。
私はずっと、
気持ちが消えるまで
密かに想っていることもできたのに…。
悲しさと言うより、晴への苛立ちと悔しさからご飯も喉を通らなかった。