竜宮城に帰りたい。
「確かにあんまり予定もないけど…
東京で行きたいお店とかあるし。」
ここは度量の大きさを見せるところだ。
むかつきを我慢して、なんとか断ろうとする。
「おねえちゃ〜ん」
「っっ…」
いくらかわいい声でおねだりしたって…!
「優しいおねえちゃんなら、付いてきてくれるよね……」
「でも……」
「私ばっかり『田舎』に行けなくてつらいよ…。」
「だからってなんで私が…」
「お願い、おねえちゃん」
「……
ああ!もう…わかったよ……」
「やったーー!!おねえちゃん大好き!」
私って絶対将来詐欺にあう。
そうと分かっていても、妹の可愛さには勝てなかった。
私よりも妹の将来の方がいろんな意味で心配だ。