届かぬ想い
「あらぁ打撲ね」

「そうですか。ありがとうございました」

「湿布張っておくわね♪」

保健の先生は美人で可愛くて優しい
まさにうちの中学では
神的存在だ。

「よしっ!いいわよ」

「ありがとうございました」

「「失礼しましたー」」

「佐久間さん連れて来てくれてありがとねー」

大川は一人で私にお礼も言わず歩き始めた

「足、大丈夫?」

「別に」

「あのさ…」

私は歩く足を止めた

すると彼も
足を止めた
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