透明人間・花
予鈴がなり岩橋先生が到着する


「今日の授業は…ちょっと変わった話でもしようかなぁ。私達の街に伝わる…都市伝説。
花麗」


今なんて…


「幸せになれる儀式として有名だよね」


顔は優しい笑顔だが言葉には重みがある。


「君達はやった事ある?」


皆首を横にふるが私は黙ってる


「実はあの伝統は間違いなんだ
本当は幸せになんかはなれない。あの儀式を行うと人は…」


先生の声が途中から震えていた。



キーンコーン…


お昼を告げるチャイムがタイミングよく鳴った。


「夏美きて!」


私は夏美を屋上に呼び出した。


「ドウシタノォ?咲ぃ♪」


残酷な程笑顔で
私を見つめていた


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