愛と音の花束を
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本番まであと少しに迫った4月の練習日。
帰り支度をしていると。
「結花ちゃん、これ、お願いします」
椎名が紙を差し出してきた。
花束注文票。
項目に丸をつけたり、自由に記入したりして花束を注文できる専用の用紙を希望者には配ってあるんだけど、どこからか手に入れたらしい。
「ありがとうございます」と受け取り、ざっと目を通す。
----------------
・予算…2000円
・花束orアレンジメント…花束
・色系統…白〜ピンク
・入れてほしい花…ピンクのバラ・ピンクのガーベラ・カスミソウ
・イメージ…優しくてかわいい感じ
・送り先…自分
----------------
送り先、自分ね……。
自分へのご褒美として注文してくれる人もいるから、別に不思議ではないけれど。
「ピンク系でかわいくしていいの?」
「うん。あ、でも大人かわいい感じ?」
そういう趣味なの?
まあ、好みは人それぞれなので、何も言わずに受け入れますが。
あ、それとも歯科医院に飾るのか?
本番まであと少しに迫った4月の練習日。
帰り支度をしていると。
「結花ちゃん、これ、お願いします」
椎名が紙を差し出してきた。
花束注文票。
項目に丸をつけたり、自由に記入したりして花束を注文できる専用の用紙を希望者には配ってあるんだけど、どこからか手に入れたらしい。
「ありがとうございます」と受け取り、ざっと目を通す。
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・予算…2000円
・花束orアレンジメント…花束
・色系統…白〜ピンク
・入れてほしい花…ピンクのバラ・ピンクのガーベラ・カスミソウ
・イメージ…優しくてかわいい感じ
・送り先…自分
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送り先、自分ね……。
自分へのご褒美として注文してくれる人もいるから、別に不思議ではないけれど。
「ピンク系でかわいくしていいの?」
「うん。あ、でも大人かわいい感じ?」
そういう趣味なの?
まあ、好みは人それぞれなので、何も言わずに受け入れますが。
あ、それとも歯科医院に飾るのか?