愛と音の花束を
コンマスと2人、再び部屋に入り、椎名氏に先ほどの決定内容を伝えると、彼は文字通り飛び上がって喜んだ。

「うわぁ、やったー! ありがとうございます! 頑張って練習します!」

……そこまで喜ぶ?

若干引きつつも、私が今日の流れを説明する。

「この後は、先日の定演の反省会があります。その後パート譜の配布となります。退屈かもしれませんが、それまで同席してください。その後今後のことについてもう少し説明させていただきます」

彼はうんうんと嬉しそうにうなづいてきいている。

「みんなに紹介しますので、自己PR考えておいてくださいね」

コンマスの言葉にも、嬉しそうに、はい、とうなづいた。







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