愛と音の花束を
ふっと、人の気配がした。
顔を上げると。
「こんにちは」
コンマスだった。
慌てて立ち上がる。
「明けましておめでとうございます」
「おめでとうございます。今年もよろしくお願いします」
「こちらこそ」
「永野さんのお店に寄ったらいらっしゃらなかったのですが、まさかここでお会いできるとは思いませんでした。お墓までいらしていただいて、ありがとうございます」
「いえ……近くなので。お花、飾ります」
コンマスが持っていた花束を受け取る。
私が持ってきた花束も一度バラして、合わせて組み直そう。
コンマスが掃除する横で、彼と私が持ってきた花をバラして広げる。
お墓に供える花束は一対。
一つ目の花束を組んでいると、
「僕にもやらせてもらっていいですか?」
とコンマスが隣に来て、もう片方用に分けておいた花を手に取った。
「指を痛めたら大変ですから私がやります」
「一度プロが作っているお手本を見ながら作ってみたかったんです」
スルーされた。
まあいいか。
私の手元を見ながら花束を作るコンマス。
意外と不器用な手つきは、新鮮だ。
顔を上げると。
「こんにちは」
コンマスだった。
慌てて立ち上がる。
「明けましておめでとうございます」
「おめでとうございます。今年もよろしくお願いします」
「こちらこそ」
「永野さんのお店に寄ったらいらっしゃらなかったのですが、まさかここでお会いできるとは思いませんでした。お墓までいらしていただいて、ありがとうございます」
「いえ……近くなので。お花、飾ります」
コンマスが持っていた花束を受け取る。
私が持ってきた花束も一度バラして、合わせて組み直そう。
コンマスが掃除する横で、彼と私が持ってきた花をバラして広げる。
お墓に供える花束は一対。
一つ目の花束を組んでいると、
「僕にもやらせてもらっていいですか?」
とコンマスが隣に来て、もう片方用に分けておいた花を手に取った。
「指を痛めたら大変ですから私がやります」
「一度プロが作っているお手本を見ながら作ってみたかったんです」
スルーされた。
まあいいか。
私の手元を見ながら花束を作るコンマス。
意外と不器用な手つきは、新鮮だ。