カナリア
「そっか。セイが。

また俺達で話し合う必要はあるだろうけど。分かった。将来の事、考えておく。」


「……岡目君は、どう考えてるの?」


「……。

俺は、《俺》達を守る為だけに生まれた。

この人生を文太が引き継ぐなら、それを全力で応援するまでだ。」


「岡目君……。」


「お前が気にする必要はないだろ、むしろ、うまく収まったんじゃねーの。

俺達は、未来が怖くて、前に進むことすら出来なかったから。」


笑っていう。


「いいじゃん。

文太が一番頑張ってたし。

俺は、それを知ってる。

遊びもせず、ユウキの為に必死で居場所をつくろうと、頑張っていた。その時の俺は、全く気にもとめず、好き勝手遊んでたよ。

すげー差だよ。それで文太に迷惑かけたし。


喜んで、あの時のお詫びをするよ。」
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