あの日、キミが流した涙の先へ



辞めたい気持ちは一晩経っても変わらなかった。



わたしはなんでバスケをやっているのか



なんでこんな楽しいと思えないのにバスケをやらなければならないのか



……分からなくなった。



みんなに分かってもらえるかは心配や不安でいっぱいだけど



それよりもバスケを辞めて自由になりたい気持ちの方が強い。



まずは春野先生と話して、それから部員たちにも話そう。



腕時計を見ると7時半を指していた。



今から行けばきっとチャイムが鳴るギリギリの時間に着くよね。



わたしはゆっくりと立ち上がると、スカートについた草を取るためにパンパンと叩いた。



そして、わたしは学校に足を向けて歩きだした。



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