あの日、キミが流した涙の先へ
「わたしも3年で望田未希…です」
3年目にして知り合うなんて変な感じだ。
同じ学校にいたのに。
しかもちゃんとした初対面が目が腫れて悲惨な顔なんてあんまりすぎる。
「3年…、望田…、あー!4番さんって女バスのキャプテンじゃん!」
『すっげぇ!』なんてその顔にしては似合わない言葉でわたしを見ながらこれでもかってくらい褒めちぎってくる。
しかも未だに呼び方は4番さんだし、
なんで女バスのキャプテンをやっていることまでこの人は知っているの。
わたしはもう彼を見つめながら口をぽかんと無意識に開けてしまうほどびっくりしていた。