あの日、キミが流した涙の先へ



ここ数日間、停滞か悪化しかしていない。



そのうち春野先生の口から部員たちの耳に入ってしまうのが怖くて、怖くてしょうがない。



部員たちには手首が完治するまでバスケができないと嘘を吐いていて、春野先生もどうやったらわたしが退部をしても、3年のみんなが試合に出してもらえるか分からなくて避け続けている。



お父さんとお母さんはわたしと口をきいてくれない。



『ここまでバスケをやってきて今更辞めるなんて絶対許さない。



練習にもきちんと参加しなさい!』



『“続ける”って言う話以外は何があっても聞かないから』



2人は断固としてわたしの“辞めたい”という気持ちを受け入れてくれない。



それどころか、わたしのせいでお父さんとお母さんは顔を合わすたびにケンカを始めるようになってしまった。



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