あの日、キミが流した涙の先へ
「ちょっと!他のクラスの子たちも見てるから部活の時みたいに返事しないで」
「あっ」と3人はそれぞれに声を上げながら笑っている。
わたしはもう縮こまってパンをかじるしかない。
でもわたしの言葉に素直に返事をしてくれたみんなにホッとした。
「だっていつもの部活の未希みたいだから、みんな…ついね」
「そうそう!もう今の本当に無意識だったよ。それにやっぱり副キャプテンじゃ部活もぐらぐらだし」
「ちょっとー!私だって一生懸命やってるのに!」
なんだかおかしくなってきちゃって笑いが込み上げて来て4人で大きな声で笑ってしまった。
恥ずかしかった気持ちがおかしくなって笑いに変わって。
心から笑えたのが大会の後初めてで、この時間がずっと続いてほしいと思った。