未完成恋愛
結局オレは岡崎をベッドに寝かせ帰った。


帰る途中、ずっと考えていた。


アイツ…酔って絡んできたのか!?
なんでいきなり…キスなんかしてきたんだよ

ファーストキスを奪われた…とかそんなのは別にいいけど。大事にしてたワケじゃなかったし…
そんな事よりも岡崎が酒に酔ってキスしてきた事の方が頭にくる。

腹をたてながらもオレはさっきのキスが忘れられなかった…



 ――――――――


翌日もさらに翌日も
岡崎はオレに何も言ってこなかった。


…なんでだよ…
やっぱ酔ってたから憶えてないのか?
いつもあんな事してる女なんだろうか?

彼氏いるって言ってたのに。


オレは岡崎に何か弁解してもらいたかった。
だけど何日経っても、そんなのは一切なかった。


中学三年の初夏。
オレは予想外な相手にファーストキスを奪われ…

気になりつつもその事を問い詰めることもなく、夏休みに突入した

しばらく岡崎に会う事もない。
あれはアイツが酔ってやらかした事なんだと考える事にした。
いわゆる事故だった。

夏休みに入ってすぐにオレは麻衣と会い…勉強とか塾があるからあまり会えないと伝え



憶えたばかりのキスをした。
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