未完成恋愛
オレがいつかホテルに入るとしても、どう考えたって彼女と、って思ってた。
別に夢見てた訳ではないけれど。
それが何を間違ったのか彼女でも好きな女でもなく…担任の先生。

でも仕方ない。


…しかし…どうやって入るんだろ…


オレは少し困っていた

だって初めてこんな所来たし!!

暗いロビーに入ると大きなパネルが目についた。見ると部屋の写真らしきものと…部屋番号?と料金が書かれていて

下にボタンがある。



…これ押すって事?


オレが迷っていたら岡崎は小さな声で呟いた

「ダメ…出よう?」
「ここまで来たら一緒だろ」

オレはその中の一つのボタンを押した。
エレベーターで上へと登り下で指定した部屋へと入る。


…フロントとかってないんだ…
オレ、テレビのイメージとかで考えてたんだけど。ちょっと違うじゃん。

そんな事を考えながら…オレは初めてホテルの部屋に入った。
あまり大きくない部屋に大きなベッド。

オレは岡崎を忘れ、部屋を探検し始めた。
お風呂、トイレ。タオルがあって…ドリンク販売機とかカラオケとかもあんじゃん!

おぉ~こんなんなんだ


そんなオレを見て岡崎は笑い出した。
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