未完成恋愛
【6】ウワサ
『年上の彼女がいて、ホテルから出てきた』
その程度の噂らしかったが…
今はその程度だけど、これから先、岡崎の事がバレたりしたらマズイ…今のうちになんとかしないと。
でもどうやって?
「村上…大丈夫か?」
田上が声をかけてくれた。
「…ん。でもどうしようか考えてて…」
「あ~ウワサの元を探すとか?…ってもわかんねーよな。村上って結構有名だから」
「有名…って。まだ一年生なのに?」
「うん。三年の間でも可愛いって人気あるって先輩が言ってたし」
「そんな人気いらねーな…てかウワサは女が流したって思うか?」
「わかんねーな…でもさ、あのホテルって近くないじゃん?」
「そっか!オレいつもあのホテル使ってたんだけど…その辺に住んでるヤツか、自分もそのホテルに来たヤツだよな?」
「うん、うん、それあるかもな」
「今年の在学生名簿で探す?」
「…そうだな」
田上と二人で図書館へ向かおうとした時、クラスのヤツに声をかけられた。
「村上!客だって!」
「なんだよそれ」
「だって呼んでくれって言われたからさ」
教室の外に数人の…三年生らしき女のコがオレを呼んでいた。
その程度の噂らしかったが…
今はその程度だけど、これから先、岡崎の事がバレたりしたらマズイ…今のうちになんとかしないと。
でもどうやって?
「村上…大丈夫か?」
田上が声をかけてくれた。
「…ん。でもどうしようか考えてて…」
「あ~ウワサの元を探すとか?…ってもわかんねーよな。村上って結構有名だから」
「有名…って。まだ一年生なのに?」
「うん。三年の間でも可愛いって人気あるって先輩が言ってたし」
「そんな人気いらねーな…てかウワサは女が流したって思うか?」
「わかんねーな…でもさ、あのホテルって近くないじゃん?」
「そっか!オレいつもあのホテル使ってたんだけど…その辺に住んでるヤツか、自分もそのホテルに来たヤツだよな?」
「うん、うん、それあるかもな」
「今年の在学生名簿で探す?」
「…そうだな」
田上と二人で図書館へ向かおうとした時、クラスのヤツに声をかけられた。
「村上!客だって!」
「なんだよそれ」
「だって呼んでくれって言われたからさ」
教室の外に数人の…三年生らしき女のコがオレを呼んでいた。