未完成恋愛
「意味がわかんねーよ…」

「あのね…私から見て蓮は素直で勉強もちゃんとするし、女のコには人気あるし、一途で素敵な男のコだなぁって思うの。まだ未来がある。だからもっと…私みたいのじゃなくて普通に恋愛して、愛し合った人と結婚して幸せになってほしいのよ」

「岡崎とだってオレは普通に幸せになれるよ!そんな事…オレが決める事だ」


「…うん…ゴメンね」


岡崎は泣いていた。

オレはその涙の意味がわからなくて…涙を止めようと岡崎を抱きしめた。


岡崎に泣かれるとオレまで苦しくなる…
どうしたらいいのかわからなくて不安になる

こんなに好きなのに

「…オレまだ好き…なんだ」

「私は…いつも蓮に教えられてばっかり…」

「岡崎…」

「もっと早くに…教師と教え子じゃなくて出会いたかった…」

「オレもそう思うよ…」

「…好きよ、蓮。だけど…ゴメンね…」

「オレも好きだよ…ずっと大好きだから…」

「ゴメンね、蓮…」

「…行かないで」

「…ゴメン」

「…行かないで」

「…ゴメンね…」

「岡崎…ぃ」

「ゴメンね…蓮…幸せになって…ね…」

何度も謝る彼女

それからオレ達が会う事は二度となかった…
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