学校のカイダン
トントントン...

徐々に近づく足音。

「やばいよ...こんなところ隠れる所ないよ...」

不安そうに小声でいう那由。

「い、いや...」

「沙耶ちゃん静かにしないとばれちゃう!」

袖口を引っ張り未来ちゃんが私を見てくる。

トントントン...

「俺がおとりになるからお前ら逃げろよ」

そう言って、優は走っていってしまった。
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