学校のカイダン
那由は、その場から立ち去ってしまった。

「那由...」

那由は私たちを捨てていってしまった。

ずりずりと引っ張られ、未来ちゃんの足はプールの中に入っている。

「いやっ...」

涙目の未来ちゃんの腕を握ったまま。

「大丈夫だから...」

立って引っ張っていた私もバランスを崩した。
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