学校のカイダン
膝をつき、そのまま、引っ張られる。

「もう、だめ...」

「沙耶ちゃん...」

未来ちゃんが左手を緩めた。

「み、未来ちゃん...?」

唇を震えながら未来ちゃんの名前を呼ぶと、未来ちゃんはにこりと笑った。

「沙耶ちゃんありがとう!死ぬのは私だけでいいよ!逃げて?」
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