学校のカイダン
【3階に戻った!】

「どこから見てるの?!」

那由が言うとまた足音が聞こえた。

「沙耶...私がおとりになるから沙耶は放送室を開けて!」

「え?!」

「そのまま沙耶も逃げるの。一周して放送室に入る。そのあと鍵をかけて早く緑色のガラスの欠片を探して!」

そう言うと私の背中を階段の方に押し、那由は立ったまま女の子を待った。

「わかった。」

そのまま私は2階に走った。
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