学校のカイダン
入ってきた女の子はくるりと私たちの方を向いた。

「私は双山 那由(hutayama nayu)。たぶん3年前からこの学校にいるの。」

ニコリと見つめてくる。

「さ、3年前……?」

「まぁ、多分だからちゃんと分からないけど…」

「多分って?」

愛海が聞き返すと女の子は時計を指さした。

「時間が止まっているから…」

少し悲しそうに女の子は口を開いた。

「てことは、俺らもずっとこのままってことか?」

優の一言で静かな教室が余計静かに感じた…
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