学校のカイダン
「それを集めたら女の子を止めることが出来るんだって。」

そう言った私の言葉にびくっとして震えだしたのは優だった。

「ど、どうしたの...、優?」

「さっき、追いかけられたんだよ...うさぎのぬいぐるみ引きづってて重そうだったのに、めちゃくちゃ速いし、血だらけだし...」

優が嘘をついてるとは思わなかった。

「死んでなくてよかった...」

「優君を見つけたし、こんなところで話すのも危険だから美術室にもどろう」

那由は私の腕を引き美術室の方に歩いた。
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