学校のカイダン
美術室に戻ると愛海と未来ちゃんが先に待っていた。

2人は優と私たちを見てほっとしたようだった。

「優、さっきはごめんね...私が誘わなかったらこんなことにならなかったのに...」

愛海がいうと未来ちゃんが棒付きキャンディーをくわえたまま、隣にしゃがんだ。

「桜田、俺もごめん。」

「ううん」

首を左右に振り愛海が涙を浮かべる。
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