学校のカイダン
図書室
「アハハハハハ...」

女の子の笑い声が静まった教室に響き渡った。

そして、そのまま登ってきた階段を降りていく音がした。

何も音がしなくなったのを確認して、那由が美術室の扉を開けた。

それをついていくように私も那由の後ろを見た。

「いやぁぁぁぁぁ...」

目の前には愛海が血だらけで倒れていた。

腕が折れている。

白いセーラー服が赤色で染まっていた。
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