僕の好きになった人は
そんなときだった。

あなたが現れたのは。


「類、今日系列店で呑むけど来る?」

悟さんからのお誘い。

わたしのバイト先は県内に多数の系列店を持つ飲食店。

系列店同士の交流も多くて、仲良しなことで有名な会社。
わたしも悟さんと付き合っていることは公にしているため、色んな上司と付き合いがあった。


「行こうかな、暇だし。」


「じゃあ8時頃来なよ。先輩たちも来るから。」


「わかったー。」


そこで電話が切れた。


悟さんは、電話を容赦なく切る癖がある。

用事があるときにしか掛けてこない。
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