きみのおと
「まっ・・・、きゃっ!」
足がもつれ不恰好に転げた。
最低だ・・・。
「・・・ぅ、いた・・・」
そういえば・・・、私足捻挫してたんだった・・・。
軽い捻挫だったし、必死すぎて痛み忘れてた・・・。
思い出したら急に痛みが・・・。
顔をあげると、そこに千秋くんはもういなくて。
惨めすぎて泣けてくる。
私、かっこ悪すぎ・・・。
なにしちゃったんだろう。
なにか、気に障ることしちゃったのかな。
ポロポロと無様に溢れてくる涙。
通り過ぎる生徒たちが怪訝そうに見つめて通り過ぎていく。