きみのおと


きっと、そんな事高望み過ぎて。
自分の好意が相手の役に立つとか、得になるとか。


そんなのはきっと、自己満足で。
それでも。



好きな人には優しくいたい。
そんな私を見ていてほしい。




嫌な自分は封印して、いつでも笑顔の私を見ていてほしい。



千秋くんが、私にいつも温かいように。
優しくて、純粋なように。




私も同じように、同じだけのものを。
それ以上のものを返したい。





「千秋くん!!」




今はとりあえず、そこから始めようと思った。




< 148 / 418 >

この作品をシェア

pagetop