きみのおと
きっと、そんな事高望み過ぎて。
自分の好意が相手の役に立つとか、得になるとか。
そんなのはきっと、自己満足で。
それでも。
好きな人には優しくいたい。
そんな私を見ていてほしい。
嫌な自分は封印して、いつでも笑顔の私を見ていてほしい。
千秋くんが、私にいつも温かいように。
優しくて、純粋なように。
私も同じように、同じだけのものを。
それ以上のものを返したい。
「千秋くん!!」
今はとりあえず、そこから始めようと思った。