きみのおと
千秋くんの家族
その心配は、すぐに現実のものになった。
「千秋くん・・・熱だって・・・」
次の日の朝、学校で担任から知らされた千秋くんの欠席の連絡。
あんなに濡れてたもん、風邪ひいて当然だよ。
やっぱり無理にでも引き止めておけばよかった。
「よわっちーやつ」
「もう!千秋くんは繊細なの!がさつな芹川くんとは違って」
「お前、盲目過ぎんだろ」
芹川くんに私の気持ちがばれてから、なんか必要以上にからかわれてる気がする。
嫌な人にばれた・・・。
でも、芹川くんなりに応援してくれてるのかな・・・?